Apple Watch のワークアウト.AppをGPSロガーとして活用する

Apple Watch に標準でインストールされているワークアウトAppは、心拍数の取得や加速度センサーを使ったカロリー計算などを行ってくれるだけではなく、Apple Watch Series 2 以降のモデルはGPSを、さらにApple Watch Series 3 以降は高度計を内蔵しているので、GPSロガーとしても活用することが可能です。

Apple Watch でGPSのログを取る

ヘルスケアAppに集約されたデータを取り出す

Apple Watch のワークアウトAppで取得したデータは、iPhoneのヘルスケアAppに集約されます。このデータを別のアプリを使って取り出し、適切なファイル形式で出力してやれば、他の多くのアプリで利用可能になります。

例えば、GPXやKMLなどのファイル形式では、Google EarthやGoogle Mapsなどで、TCXやFITファイルなどは、GPS情報に加えワークアウト中の様々な情報(心拍数や消費カロリー)までも含まれているので、トレーニング記録アプリなどで活用できるでしょう。

では実際にApple Watch のワークアウトAppで記録されたデータを取り出して見ましょう。
ここでは2つのアプリをご紹介します。

アプリ「Workouts++」を利用する

このアプリの主な機能は、Apple Watch のワークアウトApp を拡張したようなワークアウト/フィットネスアプリです。以前はApple Watch 単独で利用できるPodcast再生機能を持っていましたが、現在のバージョンではその機能は削除されています。

このアプリは、ワークアウト機能以外に、標準のワークアウトAppで取得したデータや他のアプリなどでiPhoneのヘルスケアAppに集約されているデータ閲覧することが可能です。

また、データをGPXファイルとして書き出すことが可能ですので、Apple Watch のワークアウトAppで取得したルートデータをGoogle MapsやGoogle Earthなどで利用する事が可能になります。

Apple Watch 標準のワークアウトAppを、GPSロガーとして活用する事ができるという訳です。

‎App Storeに接続しています
‎Apple Musicに接続しています

アプリ「Cyclemeter GPSサイクリング、自転車、ランニング」を利用する

次にご紹介するのは、ロードバイク乗りにはお馴染みの Cyclemeter です。
iOS用のアプリでApple Watch 単体では使用する事はできませんが、GPSロガー、サイクルコンピュータ、ランニング、ウィーキングなど、外部の心拍センサー(Apple Watchの心拍計も連携可能)やケイデンスセンサーなどと連携してトレーニングやフィットネスなどを強力にサポートしてくれるアプリです。

現在(2020.02.18)年間使用料1,200円ほどApp内課金が必要ですが、CyclemeterもWorkouts++同様にiPhoneのヘルスケアApp内のデータをインポートする事が可能です。(「健康からの輸入」とあまりにも直訳すぎますが…)

Apple Watch のワークアウトAppを使って取得したデータをCyclemeterにインポート、Apple Watch 内蔵のGPSより取得したルートスピード、また加速度センサーで取得した消費カロリーなど、さらにApple Wach Serise 3 以降に搭載された高度計により高度情報も簡単に利用することが可能になります。

またCyclemeter は、GPX、KML、CSV、TCX、FITなど様々なファイル形式での書き出し機能も備えているので、Apple Watch 単体で使用したワークアウトデータを、ガーミン、STRABA、Google Earth、Google Mapsなど様々なアプリやWebサービスで利用することが可能になります。

‎Cyclemeter バイクコンピュータ
‎Cyclemeterは、サイクリストのための最先端のアプリです。iPhone、iPad、AppleWatch、iCloud用に構築され、iPhoneをマップ、グラフ、スプリット、インターバル、ラップ、アナウンス、ゾーン、トレーニングプランなどを備えた強力なフィットネスコンピューターにします。•徹底的に完了—Wired...

まとめ

Apple Watch 単体で取得したGPS情報やフィットネスデータの活用方法をご紹介しました。
Apple Watch に標準でインストールされているワークアウトAppで取得したデータは、iPhoneのヘルスケアAppに集約されています。そのデータをうまく利用することによって、さらに多くのアプリやWebサービスで活用することが可能になります。

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